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【興味の赴くままに生きる】自律型ロボットにのめり込む仙台高専専攻科生のストーリー


挑戦する高専生のリアルを伝えるインタビューシリーズ。今回は、仙台高専専攻科生産システムデザイン工学専攻2年生のOEI(おえい)さんにお話を聞かせていただきました!

 

OEI(おえい)

仙台高専 電気システム工学科 2017年卒業

仙台高専専攻科 生産システムデザイン工学専攻 2年生

工作が好きという理由で高専に入学したモノづくり系高専生。仙台高専入学後はロボコン部で活動し、回路設計を担当しつつ全体のマネジメントの役割も担ってきた。高専チームとして初めて学生ロボコンにも参加。専攻科に入学してからは、設計以外のことにも広く興味を持ち始め、技術の研鑽を目的として、自律型ロボットの領域で学外の活動も含め複数のプロジェクトに参画している。

OEI(おえい)さんの創作実績

 

複数プロジェクトに参画して技術を研鑽するロボットエンジニア

ー 以前インタビューさせていただいた山崎さん(記事)より紹介いただいたOEI(おえい)さんです。よろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします。

ー 秋葉原で合流するあたりが高専インタビューっぽくていいね(笑)最近はどんな活動をしているの?

ここ1年くらいの間は、自分の技術力向上を目的として複数のプロジェクトに参画しています。

ー 色々やってるんだ。具体的にはどんなプロジェクトに携わっているの?

ROBOMASTER」「RoboCup」「ロボミントン」「自律移動ビークル」などのプロジェクトに参画しています。自律型ロボットへの興味を軸として、学内ではロボミントンと自律移動ビークルのプロジェクトを主導し、学外のチームではロボカップサッカー、ロボマスターなどのチームに参画させていただいています。

ー 学内に閉じずに幅広く活動しているんだね!最近のトピックを2つくらい教えて下さい。

最近だと、「FUKUOKA NIWAKA」というチームのメンバーとして、ROBOMASTER 2018に出場しました。

福岡のロボットチーム「FUKUOKA NIWAKA」の公式サイト

ROBOMASTERとは?

中国で2015年から開催されている世界屈指のエンターテイメントロボットバトルですね。全世界で数百万人が視聴する中、めちゃくちゃ熱いロボットバトルが繰り広げられます。言葉で言うより見ていただいた方が良いと思うので、実際の試合動画をご覧ください。

ROBOMASTERの試合動画

ルールの解説はこちらをご覧下さい。

ROBOMASTERとは?

ー これめちゃくちゃカッコいい!ロボット版のサバゲーだね!

そうなんです!FUKUOKA NIWAKAは、日本チームとして初めてROBOMASTERの本戦に参戦し、ベスト16の成績を残しました。その後、8月に開催された「Maker Fair Tokyo」でも講演していましたね。僕のチーム内での役割は、「偏差射撃」という、動いている相手に球を当てるように照準を調整する部分のプログラミングでした。

偏差射撃についての解説スライド

ー すごいね。どうやって福岡のチームに参画することになったの?

Twitterでやりとりがあって、興味を持ち参画することにしました。

ー (サイト見て連絡するとかじゃないんだ)。他にはどんなことをやっているの?

RoboCupの小型ロボットリーグのチーム「Scramble」に参画していて、今年の5月に大垣で開催されたジャパンオープン大会に出場しました。昨年立ち上がったばかりのチームなのですが、ジャパンオープンでは日本ロボット学会賞を頂くことができました。

RoboCupとは?

2050年に、サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのサッカーチームを作る」というビジョンで1992年に立ち上がったプロジェクトです。毎年世界大会が開催され、世界中から集まったチームでロボットサッカーが繰り広げられます。こちらも紹介動画があるのでご覧下さい。

Scramble公式サイト

RoboCupの概要はこちらです。

RoboCupとは?

ー こっちも面白いね!自律型ロボットでサッカーが出来る時代なんだ。

出場チームを見ていただければわかりますが、RoboCupではロボコン出身者がかなり活躍しています。こちらのチームでは、僕はキーパーのソフトウェアを担当しました。解説スライドがあるのでご覧下さい。

キーパー制御についての解説スライド

ー 学校の外に飛び出して、様々なチームで大きな挑戦をしているんだね。でも、いくつも並行してプロジェクトを推進するの大変じゃない?なんでそんなに沢山やっているの?

これ以上は増やさなくていいかなとは思っています(笑)

実は、これらのプロジェクトは全て専攻科に入ってから始めたんです。高専本科生の時はロボコン部で活動していたのですが、5年間のロボコン生活を振り返った時に自分の技術不足を痛感して…。「もっと自分の技術を磨かないといけない」と思ったんです。そこで、「興味のある自律型ロボットの領域で可能な限り色々やってみよう」と思い、実行していたら現在の状況になっていました。

ー めちゃくちゃ忙しそうだけど、自己研鑽のためにトライしているんだね!

面白そうな事があると理性が効かなくて…笑

 

興味のあることにまっしぐらな人生

ー 昔から興味を持ったことにハマるタイプだったの?

そうですね。昔から好きなことだけガッツリやるタイプでした。小中学校の頃はスキーや空手など、興味を持ったスポーツを色々とやっていました。中学校の時に工作にハマって、たまたま同じ興味を持つ友人がいたので一緒に遊んでいました。母親同士も仲が良くて、面白そうなイベントを探しては僕たちを行かせてくれたりしていました。高専のことも、その友人の母から教えてもらって知ったんです。

ー モノづくり仲間がいたのが高専入学のきっかけだったんだ。出身は山形県だよね?鶴岡高専じゃなくて仙台高専を選んだ理由はなんだったの?

鶴岡高専と仙台高専のオープンキャンパスを見に行ったのですが、なんとなく、名取キャンパスが自分に合っていると思ったんです。建物の構造とか、中にいる学生の雰囲気とか。要は直感ですね。

ー なるほど。入学後はロボコンまっしぐらな学生生活だったの?

そうですね。1年生の時からロボコン部で回路設計班として活動していて、2年生からは部長としてチーム全体のマネジメントも担ってきました。

2年生から部長だったんだ!

先輩があまりいなかったのが大きな理由です(笑)ちなみに学生向けのロボコンには「高専ロボコン」と「学生ロボコン(大学生向け)」があるのですが、2015年から学生ロボコンに高専も参加できるようになりました。僕たちのチームは、(松江高専と共に)高専として初めて学生ロボコンに出場しています。

ー ガッツリ活動していたんだね。専攻科に入ってからロボコンはやってないの?

そうですね。先ほど話した通り、ロボコンを通じて自分の技術不足を痛感したので、自分の技術を磨ける場所を新たに見つける必要があったんです。それと同時に、僕には自分で決めた「人生のノルマ」があって、そのリストの上位に「ロボミントン」や「自律移動ビークル」などの自律型ロボットが載っているんです。そういった背景があり、高専ロボコンや学生ロボコンから離れ、自律型ロボットの領域で興味のあることにどんどんチャレンジするようになりました。

ー そこからの快進撃は上記の通りだね。でもなんで自律型ロボットに興味があるの?

と、自分が作ったロボットが勝手に動くのって、単純にすごいじゃないですか。

ー 好きに理由はいらないよね、ごめん(笑)今後のキャリアプランについてはどう考えていますか?

来年から筑波大学大学院に進学して、知能ロボット研究室で活動する予定です。自律移動ビークルのプロジェクトに参画できたらいいなと思っています。あとは、人生のノルマを達成した時に考えようと思っています。

ー あくまで興味の赴くままに生きていく感じ、高専生らしくていいね!では、最後に学生に向けてメッセージをお願いします!

好きなことを思いっきりやると良いと思います。 高専には買ったけど使われてない装置などが結構あるのでそれらを駆使すると良いです。 作った物はすぐに世の中に公開するとフィードバックがもらえてモチベーションに繋がりますし、技術的なアドバイスはブラッシュアップの参考になります。

ー 遠いところありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました。

 

編集後記

学内に閉じ込もらず多彩に活躍するOEI(おえい)さん。仙台という地方都市にいながら、全国のプロジェクトにリモートで参画する姿はオトナ顔負けです。また、一見すると興味のままに思い付きで行動しているように見えて、実はしっかりとした軸を持って生きている点が非常に興味深かったです。色んなことを幅広く経験した後に、大きく大成するタイプの人ですね。

今回も、「興味を持ったことにとことんハマる」という高専生らしさ溢れるインタビューとなりました。高専生は何かにハマってこそ真価を発揮するのだと思うので、学生のみなさんも興味の赴くままに何かにハマっていきましょう!

改めて、OEI(おえい)さんありがとうございました!

文責:りゅーかん

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